フィルターを使う理由


【PLフィルター】


光の反射を抑える(例えば、葉っぱの反射で白くなるのを調整する)

  1. 偏光フィルターのこと
  2. 反射をなくして、色を濃くすればいいのではない。
  3. 光の乱反射の表現の調整が本当の使い方。
  4. よく、PLをつけているのを忘れて調整し忘れる。
  5. 光をカットするため、2段階暗くなる。
  6. シャッタースピードが遅くなり、手ブレ、樹や花が風で揺れるなどの問題につながる。
  7. フィルターでは一番高価なもの5000円以上もすることも(しかし、1000円程度でも買えるものもある)



実は、


  1. 画質は落ちる
  2. ホワイトバランスがズレる(値段に関係なく、黄色っぽいとか、青っぽいとか)
  3. 偏光フィルムの素材が消耗品らしいので、湿気や紫外線、高熱保存を避けること

     


でも、やっぱり


  1. 風景写真で日差しが強い場合は、森や葉っぱの緑、水面などのギラツキなどを抑えたい場合、このフィルターをつけるしかない事が多い。

 






【プロテクトフィルター】


本来は、ゴミやホコリ、指紋などを防ぐためのレンズキャップとして使うもの。

実撮影には必ず、外すこと!


 レンズ本体のガラスは、ホコリ等で傷がつくと困るので、雨やホコリは撮影現場では付けたくない。プロテクターフィルターなら、直接タオルで吹いても大丈夫。それだけの役目しかないのです。


 いいプロテクターフィルターを付ければ、撮影時もはずさなくてもいいと大きな勘違いをしている人が多い。

 あれは、レンズキャップをつけていると、ファインダーで構図の確認ができないので、シャッターを押すまで、ガラスのフィルター越しにのぞけるように透明なモノをつけている。そう理解してください。


 プロティターフィルターは、ジャンク品で傷有り100円のもので十分です!

(むしろ傷有りのほうが、外し忘れがなくていい)


【NDフィルター】


レンズに入ってくる光の量を減らず。



ND4、ND8など


  1. 滝の水の流れを、糸状・霧状に流して撮りたいとき
  2. f1.4開放で昼間の日差しが強いところで撮影するとき、高速シャッタースピードがたりなとき


【可変NDフィルター】

ND2-400など、可変式のものがある。これは、偏光レンズを2枚合わせて光の入ってくる量を調整している。


【ND400】


  • 30秒や数分などの長時間露光をするためにつかう。


  1. 絵作りとして、長時間の変化を一枚の写真に映し込む。(時間経過を圧縮する)
  2. 風で波打っている水面を、フラットにする。


使うときの注意


  • 暗すぎて、はずさないと被写体が見えない。外して、ピント合わせ、つけてシャッター。
  • ライブビューなら、撮影結果の明るさになる。



【RGBの強調フィルター】(グリーンエンハンサーなど)


フィルム時代に使用された色の三元色を調整する。

  • 紅葉を濃い彩度の高い発色にする
  • 水の色を白くする
  • 桜の花びらをピンク色にする(白く見えるものを、桜色に)



実は、


  1. RAW現像できるなら、必要はない場合もある。(画質低下になるので)
  2. しかし、RAW現像の色を出す技術のないひとなら、簡単に色補正できる。
  3. フィルターが汚れてないか、チェックすること
  4. フィルター自体の色偏光は一定なので、本当に欲しい色になるかどうかが問題。