ソフトの引っ越し

DPPを新しいパソコンに引っ越しする

【DPPをそのまま新しいパソコンで使う方法】


 私は、DPPはもう使っていませんが、Aさんが新しいパソコンを導入したときに、それまでDPPでRAW現像してきた膨大なデータを、「これまでどおり」使える状態にするひつようがありました。


その方法を記録として残します。



DPPをインストールする


  1. DPPのインストールCDをパソコンに入れて、インストールする。
  2. CDは、カメラボディの箱に入っています。
  3. インストールすると、少々バージョンが古い当時のDPPが起動できます。
  4. 最新バーションにネットからダウンロードして、更新します。3年もたつと、新しいDPPになっており、そのアップデート情報も最新のものしかありません。当然、最新のものをダウンロードします。
  5. DPPは、初回だけどのフォルダを開くのかを認識できていません。なので、以前に開いたフォルダを開きます。

これで、引っ越しは完了のはずでした。しかし、いくつかの疑問点が...。


  1. ヒストグラム、フォルダなどメニューの窓が、(ライトルームみたいに)左右に固定されていない。これを、画面の端に組み込みます。ウインドウの左上を右クリックして選択。
  2. 写真データを表示すると、「編集禁止」のマークがでており、開けない。全部ではなく、一部だけ。
  3. DPPは、ファイル保存など煩雑なデータ管理があり、どこにそれが保存されていたのか不明なところがある。
  4. これまでとちがう、新バーションでは慣れ親しんだDPPと「どこがどう違うのか」よくわからない。
  5. その他

以上、お引越しは作業途上でしばらく様子見します。





DPPを卒業する理由

 キャノンのカメラだと、デジタルフォトプロフェッショナル(DPP)を使っている方は多いと思います。


 しかし、キャノンはソフトウエア開発の会社ではないので、自社開発するにも限界があります。


 世界標準の写真現像といえば、ライトルーム(Lightroom 5)です。


 パソコンを買い替えたタイミングで、画像処理能力も、操作性も、作品づくりの管理も優れているライトルームに乗り換える人も多いです。


 どちらも、似たほうなものじゃないの?


と考えているとしたら、それは間違いです。2005年ごろから本格的に開発が進み、すでにフォトショップの時代ではなく、ライトルームの時代になっています。

それは、「画像処理でいじりたおすフォトショップ」ではなく、「RAWデータをきちんと現像するためのライトルーム」の時代になったということです。


 その間、キャノンのDPPはメーカー専用のRAW現像ソフトとして開発され無料で配布さrています。しかし、世界標準のライトルームを意識しつつ、紆余曲折ある進化を繰り返しています。操作性やソフト自体の機能のポリシーはブレています。バーションアップする毎に、一貫性のないデザインに振り回される。これからも、使い続けるには不安のあるソフトです。



ライトルームを選ぶ理由


【ライトルームだと良い理由】

 

  • 既に、ここ5年間で世界の写真家がもっとも使っている業界標準となった。
  • 画像加工のフォトショップではなく、昔からある写真家の「暗室作業」を世界観とする「明室=ライトルーム」という道具として完成されている。
  • 開発会社のAdobeが最近とても高性能なのに安く提供するようになった。16000円(学生ならもっと安い)
  • フォトショップの一部機能から生まれたライトルームが、フォトショップのかなりの機能を使えるようになってきた。
  • その他の画像処理ソフトが「プラグイン」として、連携して使える。DPPにはない。
  • 世界の写真家の皆が共通に理解でき使っているので、ノウハウも技術開発も進んでいる。
  • Youtubeで検索して見ると、いくらでも使い方を教えている動画がある。3年前は、英語しかなかったが、今は日本語もある。

lightroom5 使い方 - YouTube

  • 日本のプロも、仕事の都合では生徒に教えるためだけにDPPをつかっている。実は裏ではライトルームに移行している。
  • 画像処理するための設定情報を、世界の写真家が共有できる。こういうものは、DPPにはない。
  • キャノン以外でも、RAW現像できる。ニコン、ペンタックス、オリンパス、パナソニック、ソニーのデジカメも全部、ライトルームで管理し、RAW現像できる。
  • 画像処理の技術や特許で、Adobe社は世界一。その技術力とはDPPは比べ物にはならない。


 ただし、最近Adobeが始めたCC(クリエイティブ・クラウド)というソフトをレンタルして月額費用で永久徴収するサービスは、いただけない。まだ、パッケージを買い切りできる今のうちに、ライトルームを購入しておいた方がいい。パッケージ版は1年半以上つかうなら、CCよりも得になる。