写真作品づくりの基本手順

Q:撮影後の現像処理ってどういう作業なのか?

 

撮影からプリントまで写真家パソコン術の作業手順

  1. カメラで撮影する。
  2. パソコンにRAWデータの画像を取り込む。
  3. モニタ確認用のJPG画像(プレビュー画像)をつくる。
  4. 選別作業:一枚づつ確認して残す写真に★マークをつける。
  5. 現像する写真を絞り込む(★★★★以上)。
  6. 現像ソフトでRAW現像仕上げする。
  7. 完成した画像をJPEGで書き出す。
  8. iPadでみる。LサイズからA4サイズにプリントする

 

作品づくりとは


 そもそも、写真を撮るためにシャッターを切ったあと、画像データをどうすると作品になるのかは、初心者にはよくわからないことです。


 写真教室でも、きちんと教えているところはあまりなく、各自におまかせでそれぞれ自宅で印刷して、教室で先生に見せるということが一般的です。

 その印刷した作品をみると、コテコテの彩度が高い印刷が結構あります。カラー写真なのに、ひどい色だな~と思うものも多いです。


 プリンタのせいなのか、パソコンの現像をしないからなのか、撮影のピクチャースタイルのせいなのかは、わかりませんが、撮影時だけで作品づくりができると勘違いしている「フィルム写真」感覚の写真家には、以下の手順を理解したら、もっといい作品ができると思います。

 

デジタル写真は、撮影が50%、現像と印刷が50%です。

 

 この言葉は、プロ写真家の人たちがYoutubeの動画で行っていたことですが、一眼レフカメラを始めて3年ぐらいは、これの意味がよくわからなかったです。


 おそらく、その記事を呼んでいる写真ファンの方も、後半の50%がイメージ出来ないと思います。

 実際、1枚の写真を撮るのは一瞬ですが、ここまでが90%のひとが普通だと思います。

 後半の部分(post process)は、一枚あたり1時間とか、数時間、何ヶ月もかけて仕上げるものです。でも、そのスキルは磨かないと、作品を仕上げることすらできません。

(いつも、現状で妥協して、人に見せることになります)

 

これはとても重要なことで、デジタル写真に限らず、フィルム写真でも本当はそうです。

 

フィルム時代のプロラボの仕事は、デジタルでは写真家の仕事


 特に、モノクロ写真では暗室作業が重要でしたが、これは写真家が自分でできました。しかし、カラー写真では、プロ写真家でも現像とプリントは自分でできません。


 設備や工程の都合で「プロラボ」で現像してもらい、作品をプリントしてもらいますが、ここで相当な「いい写真づくりのノウハウと技術」で作品として仕上げられるのです。

 こういう技師(機会ではなく人間のプリンター)については、写真家はあまり話したがりません。シャッターを切っただけで、こんなに素晴らしい写真が撮れるのが自分の腕だと言いたいからです。




なぜ写真教室は「現像」を教えないのか


一般的な写真教室では、構図や露出などカメラ設定だけで「いい写真が撮れる」「後加工はダメだ」などということをいう先生もいますが、これはフィルム写真もデジタル写真もわかっていない人だとおもいます。

 

 わかっていてそれをいう先生もいます。


 それは、「どうせ教えても、自分ではあとの現像作業ができないので教えても無駄」ということです。カメラの使い方中心で、色や絵作りをあまり教えない写真教室も多いと思いますが、そのレベルしか生徒が求めていないということもあるのかもしれません。

 

 まして、「写真家パソコン術」を教える教室はないと思います。

私も、勉強しながらシェアしていきます。なので、このウェブサイトで自分でみて独学してください。