写真家のためのモニタ


「写真家用のモニタ」って?

 

何か、普通のパソコンモニタと違うんでしょうか。

 

私は、最初の2年間は23インチの横長モニタを使っていました。

特別なモニタではなく、2万円以下のものでした。

 

 あるとき、ヤフオクで検索をしました。

印刷業界で写真画像を扱う人びとのスタンダード、業務用の高級モニタを。

 

 機種はCOLOR EDGE、ブランドはEIZO。

もう、コレ以外はありません。

(昔は数十万円という価格でした。)

 

 でも、このCOLOR EDGEは、キャリブレーション(注)のソフトが付属しており、色センサー機器をつないで厳密な調整ができる機種なのです。

 また、モニタが90度回転してタテ・ヨコ自在。縦位置の写真が大きく見られるのです。

 

いま新品は、いくらなのか?

 

 

 

 

 

↑ これが約5万円。

しかし、これだと23インチなので縦位置の写真が小さくなりますね。

この横長でも、モニタが縦回転するのだろうか?

モニタは一生もの。

やはり、24インチぐらいが最小の妥協点の気がする。

 

 

 

↑ これが約9万円。 

 

違いは、モニタサイズが23と24インチの差。また液晶部品も違います。「color navigator」というカラーマネジメント(キャリブレーション)の付属ソフトが、異なります。

 

詳しくはメーカーのカタログを。

↑ 27インチはすごい。 約12万円。

たぶん、私の21インチと縦幅は同じです。

 


新品は廉価モデルでも5万円

新品も昔よりは安くなっています。

 

しかし、5万円は高い。レンズが買える!

 

そこで、ヤフオクで中古をさがしました。

 

2004年ごろの製品です。

「Color Edge CG210」

21インチですが、横長ではないので、横長の23インチよりもタテは長くて見やすい。

 

これを、2台みつけました。

同じ出品者から、2台でていました。

 

そして、入札して、ナント! 一台15,000円で2台をゲット。

 

いま、目の前には、左に縦位置のモニタ、右には横位置のモニタが鎮座しています。

 

 古くても大丈夫か?

 

 大丈夫です。このモニタは、使用時間が記録されて見たところ、まだ行けそうです。

 

 色がずれたりしないか?

 

 大丈夫です。 そもそも、カラーマネジメント機能付き、調整すれば、完璧な絶対的な色と輝度に調整されます。

 


キャリブレーションにはこれが必要です。

モニターはカラーマネジメント機能付きですが、モニタの色を計測するセンサー機器を別途購入する必要があります。

 

それがコレです。

by カエレバ

これが、ディスプレイだけの調整用で約2万6000円

by カエレバ

これもディスプレイだけの調整用で約19000円

by カエレバ

これはちょっと高いです。約4万8,000円。

その理由はモニタ調整に加えて、プリンターの調整も可能なのです。余裕のある人は、絶対にこっちを。本格的なプリンターを買って色合せをするときには必要です。


かっこ良く決めるなら純正カバー

by カエレバ

 カバーは、とても高価です。

 

 しかし、周辺の照明の光を遮断することで、厳密な色味やコントラストの判断ができるので、なしというわけにはいきません。

 

 そこで、ダイソーで黒いプラスチックシートのパネルを買ってきて、ハサミで切って、テープで止めれば同じものになります。ホームセンターで「養生シート」と呼ばれているものでも使えます。(折り目のところは片面だけ、カッターナイフで筋をいれると規定に折れ曲がります)

 

 最後に、カラーマネジメントされたモニタの効果ですが、

  • 厳密なホワイトバランスが確認できる。
  • 輝度を規定値に調整できる。
  • それぞれの色のズレを補正するので、絶対色で画像確認ができる。

結果として、プリントする画像のズレが少なくなる。ストックフォトに納品して、暗すぎるとかNGになりにくい。など、ハッキリとメリットがあります。

 

 また、モニタの解像感やコントラストが良くなるので、普通の液晶モニタだと、モワーとした画像にしかならないのが、画像調整でのメリハリが目視確認できるようになります。

 

 デメリットは、それまで使っていたモニタが、まったく見る気がしなくなることでしょうか。