Lightroomデジタル現像4 応用編

要点

具体的な説明

ライトルームの「仮想コピーを作成」の機能


《ライトルームの「仮想コピーを作成」の機能》

 

 ライトルームで元のRAWデータを現像編集する場合、1種類以上のコピーをつくり、それぞれをいろんな色味に現像編集することができます。

 

  1. 編集する写真を選ぶ。
  2. 右クリックして、「仮想コピーを作成」をえらぶ。
  3. これで、同じ写真が2つになります。それぞれ、別々の現像が可能です。

 

なぜ、この機能が必要か。

 

それは、個展を開くときに、一旦仕上げた写真を、後日、さらにやり直して、別の仕上げに調整することがあります。実際に、プロ写真家は1つの写真で5パターン以上をつくり、並べて一番いいものを選びます。

 

ライトルームはその作業が、すべてソフト上でできます。

 

 実際にやるとわかりますが、この機能は、プリントするときに有効です。

紙の種類やフォーマットを変えた時には、現像で色調整が必要です。プリンタを変えても。

 

実際の手順

 

  1. 1枚を現像して仕上げる。
  2. プリントアウトしてみる。
  3. 暗いので、明るく仕上げたい。そのときに、「仮想コピーを作成」の機能でもう一枚つくって、明るく仕上げる。
  4. 2つ目をプリントアウトする。
  5. 明るすぎるので、中間の3枚目をつくる。

 

こうして、3パターンをつくり、全部残しておくことができます。

 

ちなみに、仮想コピーは実際に「元写真」をコピーしていませんので余計なファイルが増加することがありません。すべて、「調整情報」として「カタログ情報」に写真毎に保存されています。

(カタログ情報が壊れてなくなると、仕上げの手順が消えてなくなるので、バックアップは重要です。)

 

ライトルームで外部ソフトを使う方法(上級編)


ライトルームで外部ソフトを使う方法(上級編)

2014.5.2

 

 これまで、フォトショップ、エレメンツ、シルキーピックス、キャプチャーワンなどのソフトで写真を管理してきた人は、そのほうが現像やレタッチし易い場合も多いと思います。

 

 そういう場合でも、ライトルームの中でそれらのソフトが使える機能があります。

 

メニュー「編集」ー「環境設定」ー「外部編集」タブー「追加外部エディター」で、追加したいソフトのアイコンを選びます。

 

《実際にフォトショップで加工する場合》

  1. ライトルームのライブラリ画面で編集したい写真を選択する。
  2. マウスで右クリックして、「他のツールで編集」から「フォトショップ」を選びます。
  3. すると、フォトショップの編集画面になります。この時に、ライトルームで選んだファイルとは別のコピーされたファイルがつくられます。
  4. 編集後に、保存するとライトルームに戻ります。すると、新しく、フォトショップで編集した写真が出てきます。
  5. ちなみに、ライトルーム以外で編集した写真画像は、TIFFまたはJPEGなどですので、これらは劣化したファイルです。再編集すると更に劣化します。最終的に「JPEG画像」にしたいときには、ライトルームのメニュー「書き出し」で行います。

 

 いろんなソフトを使って編集しても、すべてライトルームで写真管理が出来るというのが圧倒的な良さです。

 例えば、個展用、ウェブ用、メール用など何パターンもJPEG画像を作る場合でも、いろんなバージョンの写真を作り管理できます。

 

 これについては、「仮想コピーを作成」の機能が有効です。