モニタを設定するキャリブレーションという作業があります。
いくつかの用途に合わせて、きちんと色を合わせる調整作業です。
これをしないと、無茶苦茶な色で写真を見ることになります。
この3つではそれぞれ設定が異なります。
現代の写真家は「ウェブ用」に設定するのが正しいやり方です。
一方、ほとんどの常識ではフィルム時代の白色点の常識を引きずっているようで、写真用に合わせるように、EIZOモニタのマニュアルにも書いてあります。
では、「写真用に調整したモニタ」と「ウェブ用に調整したモニタ」では色は変わるのか?
実験してみました。
写真は、先日展示用に現像したチューリップの写真です。
モニタを「写真設定」にして現像した写真を、ウェブ用に設定したモニタで見たのが右側の写真です。「黒く濁った色」になってしまいました。(写真設定のモニタでは左の用に明るい黄色でした...)
ウェブ用に設定したモニタでもう一度現像しなおしたのが、左側の写真です。明るく透明感のある黄色になっています(よね?)
※ご覧のモニタが調整不良の場合は別の色に見えているはずですのでご注意ください。
何をしたのかというと、単純に露光量をプラス補正しました。つまり、モニタ設定のちがいで露光量が変化するということです。
※補正はLightroom5を使用
ウェブ用の白色点の設定値は6500kです。