体験的写真展示の方法(個展)

20150902開始

写真の個展をやるためには、色々とやることがあります。

グループ展は、過去3回出品したことがありますが、1回につき2点から6点。今回は62作品の個展を実際にやりながら、その手順やコツについて記録していきます。

 

でも、どうやってやる(やった)のか。まず実際にやってみたことの全体像をご紹介します。(リクエストがあれば、具体的な内容も書いていきます)

 

※記事は、下書き状態で公開しつつ、少しづつ追加、推敲する予定です。

 

展示のチャンスをつかむ


  1. 写真展をやるチャンスをさがす。
     → 自分の作品を展示できる場所(公共施設の展示公募という方法)
     → 会場予算と作品制作予算を考える
     → そもそも、なぜ展示をするのか。

  2. 展示する作品を、撮影しセレクトする。
     → 展示作品をえらぶ(アドビ ライトルームを使って)
     → 作品タイトルとテーマがクリアになっていくまで
     → モニタのカラーマネジメント(展示クオリティとは)

  3. 展示内容を決めて、展示企画書にまとめる。
     → 作品集としてファイリングしてみる(50作品程)
     → 申込用紙に記入して応募
     → カメラメーカーのギャラリーで展示するのは難しい

  4. 無料の展示会場の公募に応募する。

  5. 展示内容の審査に合格したら、会場主催者との打ち合わせをする。
     → 展示スケジュールと展示内容

展示作品づくり


  1. 展示までの期間に、展示用にきちんと写真を現像する。
     → 現像ソフト
  2. 大きなサイズに伸ばして、プリントテストしてみる。
     → テスト用ローコストプリンタ 染料系 Canon MG6330

  3. 壁にテスト展示してみて、数ヶ月ながめてみて、作品セレクトをブラッシュアップする。
     → 壁掛け用機材

  4. 展示までの期間に、追加作品を撮影し続ける。
     → 作品はどんどん進化する
     → 過去作品から発掘する

  5. プリントする紙を選んでテストプリントする。
     → 高級な写真用紙
     → 写真プリント「アドビ ライトルーム」ではくては
     → モニタの色、明るさとプリントしたインクのちがい
     → モニタの色とプリントの色を一発で合わせる方法

  6. 最終的な作品が決定したら、実際のプリントをして額に入れて数ヶ月間眺めてみる。
     → 自分で「いい」と思える写真なのか(作品は商品ではない!)
     → それを見た他人に何かを感じてもらえる要素があるのか

  7. 顔料系のプロ機であるA3対応プリンタを購入
     → やっぱり、写真専用機種の色、コントラストは違う
     → 顔料系か、染料系か(展示という目的から)
     → プロの定番機種 EPSON PX-5Vを使ってみて

  8. プリントの色管理をするためのプリンタのカラーマネジメント機器を導入する。
     → Color Munkiの使い方実践

  9. 展示の3ヶ月前には、額の種類、色、サイズを決めて、購入する。
     → シンプルでローコストな額はこれがいい

  10. プリントして本番の額に入れる。 
     → 額に入れるマットを注文するならここ (ネット注文)
     → 1個1万円ちかくする定番アルミの写真額よりも、いいもの見つけました。

展示の関連資料づくり


  1. 展示会場の図面と展示パネルの配置を決める。

  2. 展示パネルレイアウトの作成
     → 20分の1で作成する。
     → 実際にサムネイル画像を並べて、試行錯誤する。
     → 自分でやってみたら、プロのアドバイスももらってみる

  3. 展示会場の「挨拶文パネル」を作成
     → 接着のり付きのスチロールボードで
     → サイズはA3が必要かも(A3写真用紙でプリント)

  4. 作品タイトルリストの作成
     → サムネイル画像付きの作品タイトルリスト
     → イラストレータを使って
     → 写真タイトルは必要なのか?(そして、試行錯誤)

  5. 額の取付け方法の決定
     → 虫ピン止め
     → ギャッファーテープ
     → 超軽量の額だからできること
     → アルミの写真用額でいいのを発見。半切対応で2000円以下。
     → ミリ単位で注文できるネット注文のマット1000円程度。

  6. 作品ネームのタグを作る。
     → タイトルを一つづつ決めるのは大変

  7. 来場者の芳名帳(来場者メッセージのノート)をつくる。
     → 個人情報の取り扱い
     → 目的は、作品をみた感想が知りたい

  8. 来場者のアンケートをつくる。
     → アンケート
     → アンケートを回収するボックスをつくる。

  9. 展示図録として、写真集を制作する。会場閲覧用または販売。
     → 写真集を出版する方法(自分で編集して原稿を印刷入稿する)

 

イベント告知する


  1. ホームページに「写真展の公式ページ」をつくる。
     → すべての情報は公式ページに集めていく

  2. Facebookに告知する。
     → イベントを継続的に告知する方法(日替わり作品紹介)
     → メイキングの裏話など永久保存版の展示となる(コンテンツの話)

  3. 写真仲間に、知らせる。
     → 公式ホームページ
     → ポスター画像
     → イベント告知のネット登録

  4. 写真展のポスターをつくる。
    → イベント予告掲示板用、会場案内看板としてのポスター
    → 一流ポスターを下敷きに、イラストレーターで自作ポスター

  5. 写真展のポストカードをつくる。
    → 定番のポストカードを作らなかった理由(ポスターを2Lサイズにプリント)

  6. 写真展のチラシをつくる。
     → A4両面カラーでコート紙1000枚で1000円以下で作る方法

  7. 記者クラブに持ち込む
     → 公式資料(プレスリリース)をつくる。
     → 公式ホームページでpdfダウンロードさせる

  8. ネットのイベント告知に登録する。
     → ネットの掲載記事を確認する

 

会場設営する


  1. 会場に持ち込む作品、資料、備品などを準備する。

  2. 事前につくったパネルレイアウトどおりに並べてみる
    → 水平出しは、糸張りで
    → 20分の1縮尺 レイアウト図で

  3. 完成した展示を眺めて、改善点をさがす。
    → 来場者の導線を確認する
    → 明るさ、色の見栄え、配置
    → ネーム表示の場所、文字の大きさ、色、固定方法

  4. 写真に記録する。

 

 

展示期間中にすること


  1. 会場の受付
  2. 展示のメンテナンス
  3. アンケート回収
  4. ノベルティーなど
  5. 「ご来場者メッセージノート」
  6. メデイアなどの取り上げなど確認
  7. 情報発信

つづく