ダイナミックレンジとは、暗いところから明るいところまでの幅のことです。
それは、デジタルカメラのセンサーの性能の一つです。
黒つぶれから白飛びまでを255段階の階調で表現しますが、センサーの性能によってその幅が異なります。
私の経験では、7Dよりも5D、5Dよりも6Dの方が明らかに、明暗の差のを画像データに記録する幅が異なりました。
具体的にはこういうことです。
白飛びを防ぐひとつの方法は、高感度拡張をつかうと、明るい部分の階調を増やす一方で暗い部分の階調を減らします。暗部はがまんして、明るい部分だけを豊かに表現するというやりかたです。
しかし、6Dや5DmarkIIなどならば、5Dや7Dなどよりももっと明暗の幅が広く豊かな階調が得られるのです。
入門機のKISSやコンパクトデジカメなどは、最初からこのレベルが低いのでどんなに頑張っても、とても「いい写真」は写らないのです。Lサイズ、2Lサイズなら問題はわからないかもしれません。
【ISO感度を上げるとダイナミックレンジは減る】
詳しいことは知りませんが、暗いところでも、明るく撮れるようにISOを1600とかにすることがありますよね。
あれは、暗いセンサーの情報を、ピクセル単位で複数まとめて明るくしているということだと、私は理解しています。つまり、小さなロウソクでも、3本なら明るくなるということ。(1本で3本分の明るさだといいのですが)
結局、画質が落ちます。でも、なぜ、荒れるのかはよくわかりませんよね。
感覚的には、暗いピクセル情報を3個とか5個とかまとめて、1個として記録するから、ザラザラに荒れるんだと、私は理解しています(正確な技術説明ではありませんが)。
コントラストをあげたりしても、階調が失われるのも、感覚てきにはよく似ています。これは、滑らかで細かい変化を、大きな変化にまとめて表示する加工の話。
→ ピクチャースタイルで風景にすると、画像が壊れてますよ
安物のコンパクトデジタルカメラだと、解像度が低いので、これもザラザラになります。これは、解像度が低いと粗くなるという話。
以上は、技術的にはめちゃくちゃな類似点ですが、私にはなんとなく理解しやすい考え方です。
下の参考サイトでのテスト画像をご覧ください。