中間リング (接写リング)

中間リングは、レンズの最短距離をより短くするために使用するとても便利なものです。

通常、70-200mmのレンズは1m以上しかピントが合いませんが、これを使えば50cmぐらいまで近づくことが出来るため、花撮影には必須のアイテムです。


カメラメーカー純正とレンズアクセサリメーカーが販売していますが、カメラメーカー純正は機能的な差はない割に価格が高いです。一般的にはKenkoの中間リングをオススメします。


中間リングの特徴は、最短距離は縮まり接近出来るようになりますが、その30センチ前後でしかピントが合わなくなります。接写なのでこれで十分です。


マクロレンズは、カリカリの解像度のせいで、大きく撮れる、顕微鏡写真のような特徴がありますが、f2.8ではそれほどボケません。中間リングを追加することで、より近づいて被写界深度を浅くすることができます。その結果、きれいな後ろボケ、前ボケを作ることが可能になります。


キャノン


キャノンは、カメラメーカー純正とKenkoから選びます。中間リングは中にレンズなどないので、どれでも機能は同じです。


3個セットのこれがオススメです。



1個だけなら25mmのこれ。

ただし、キャノン製はこの価格。


ニコン


ニコンはメーカーサイトでは接写リングが見つからず、アマゾンで見つけました。

厚みによって被写体とレンズの距離が変わります。3種類の厚みを連結します。

実際に、どれくらい被写体との接近度が変化するのかは、使ってみないとわかりません。



オート接写リング名 厚さ

PK-11A 8mm

PK-12 14mm

PK-13 27.5mm

PK-11A+PK-12 22mm

PK-11A+PK-13 35mm

PK-12+PK-13 41.5mm

PK-11A+PK-12+PK-13 49.5mm


PK-13 27.5mm


花撮影用に1個だけ買うならこれを買います。
70-200mmズームの場合、おそらく50センチぐらいまで近づけると思います。




PK-12 14mm


2個めにこれがあれば、単体で遠に離れることができます。
PK-13と合体させると、41.5mmとなり超接近が可能です。



花の撮影をするときに使うレンズは、


  1. マクロレンズを使う
  2. マクロレンズに中間リングを使う
  3. 単焦点レンズに中間リングを使う
  4. ズームレンズに中間リングを使う
  5. 単焦点レンズにベローズを使う

の方法があります。


  1. マクロレンズは、接写するための専用レンズで、解像力が優れています。10センチぐらいまで近づいて撮影出来るのはマクロレンズしかできないことです。手持ち撮影に使いやすい90mm f2.8、三脚を使える180mm f3.5などがあります。
  2. マクロレンズに中間リングを使うのは、10センチ以下で3センチぐらいでもピントを合わせるために使います。つまり、中間リングをレンズとカメラボディの間に挟むことで、接近できる距離が縮まります。
  3. 単焦点レンズに中間リングを使うと、例えば50mmでf1.4mmの場合、とてもきれいなボケ味を出すことができます。マクロレンズには、f値がここまで明るいものがないので、マクロレンズでもかないません。
  4. ズームレンズに中間リングを使うのは、三脚を使って構図をコントロールしやすいというメリットがあります。一般的に、ズームレンズは単焦点のような「きれいなボケ」は作りにくい構造です。いわゆるキットレンズでは本当に使えない方法だと思いますが、70-200mm f2.8のレンズに限っては、優れたレンズ性能を活かしてきれいな写真がとれます。
  5. 単焦点レンズにベローズを使用するのは昔は一般的でした。小さな花の雄しべだけを巨大に拡大する写真などは、これでなければ撮影できないほどです。