ほとんどの人が使っているはずですが、使用法は注意が必要です。
Kenkoブランドが標準ですが、これは透明度が高く良いガラスを使用して価格は高いです。
ただし、撮影時には「つけたまま」は明らかな間違いです。
高級なレンズを使用しているのに、保護フィルターをつけて撮影するのは、コンデジで撮影するようなものです。
レンズキャップの透明版だと理解してください。
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レンズキャップでは見えないので、透明にしているものです。
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つけたままでも、写真は写りますが、光の収差に影響があります。
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フレアーがでます。ファインダーではわからない白ボケたような微細なちがいです。
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解像度低下が確実にあります。
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夜は、ネオンが映りこみます。
では、なぜ必要かというと。
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レンズを、コンクリートの地面に落としてガッシャンと割れたことがありました。このとき、保護フィルターのガラスは割れ、フィルターフレームが少し傷つきました。でも、レンズは一切傷なしでした。
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カメラをバックに入れて、出し入れしたり、被写体をのぞいていると、指先の汚れや指紋がフィルターにつきます。撮影時だけフィルターをはずせば、きれいなレンズだけになります。
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つまり、シャッターを切る直前に外すものです。実際は、撮影開始したら外したままです。
【オススメ】
レンズの数だけ、保護フィルターは必要になる。レンズキャップとして。だから、一枚100円以下のものや中古品を500円で買います。
【PLフィルターとは】
PLフィルターは、太陽の光の元で撮影するには必要なものです。
これは、「絵づくり」の表現を変えるためのものですので、撮影時に取付けて使用します。
完全にテカリを除去すれば良い、というものではありません。
【効果】
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光のギラツキや乱反射、葉っぱやみどりのテカリを除去する。
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紅葉の葉の色を濃くする。彩度をあげる。
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水面の映り込みの濃さを調整する。
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水底のゴミが写り込まないように、適度に反射を抑える。 → 半がけ
【注意】
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しかし、レンズとは違って安いガラスなので、自然な光に多くのノイズが入ります。フレアー、解像度低下など。必要でない時には外しておくべきです。
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偏光フィルターは、77mmだと7000-15000円もする高級なブランド品があります。たしかに良いです。特に、広角用の薄型は高めです。
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何個も必要なこともあるでしょう。中古品で3000円とか、新品でも2000円以下というものもあります。
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高級品でも、メーカーによって、また同メーカーでも商品ごとに、色が異なります。実際につかってちがいを確認してください。
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PLフィルターには、薄い色が付いているので、グレーっぽい、またはオレンジっぽい方向に色がついています。これは、「現像」のときに、ホワイトバランス調整で調整します。
【オススメ】
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偏光効果は、リングを回して調整します。そのときには、レンズフードが結構邪魔です。指がながければ、前から突っ込んで回します。
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普通のひとは、フードを外して調整します。
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プロは、フードの下側に指をいれる穴を加工してつくり、そこに指を突っ込んで回します。
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オートフォーカスの時代になって、古いタイプのPLフィルターが使用できなくなり、円形フィルターという種類が標準になりました。それで、古いタイプが中古で安く出回っています。Kenkoなど高級な8000円クラスのPLフィルターが、2000円で買えます。ただし、マニュアルフォーカスで使用します。