Dさんのライトルーム現像術入門

ライトルームで現像を


 Dさんは、キャノンのデジタル一眼をずっと使っているベテランです。

写真教室にも5年近く通って、技術的にはそこそこのひとなのですが、RAW現像はきちんと教えてもらったのではなく、無料でついているDPPのソフトを使っていました。



 

レタッチとはちがう現像の境地


 私は、デジタル一眼をはじめたとき、最初はRAWデータとJPEGで撮影しておいて、3年ほどは、RAWデータは一切使わずに、ただ蓄積していました。その理由は、RAW現像の勉強をするより、先に撮影することを優先したからです。

 3年ほど撮り貯めたRAWデータを、4年目からDPPで現像を始めました。

 

露出補正

コントラスト調整

トリミング

 

 結局、これぐらいしかRAW現像ではできなかったので、JPEGよりもRAW現像のほうが、写真の仕上がりは低レベルでした。そこから1年間は半信半疑でDPPを使っていました。

 あるひ、ライトルームが実は世界のスタンダードだと、ネットの動画やポッドキャストで知りました。ライトルーム3を早速購入して、とにかくネットで情報を集めて勉強しました。最初の1年間は、DPPでの処理に毛が生えた程度しか、現像技術がなくとにかく、10万枚ぐらいは試行錯誤で現像をしていました。

 

 あるとき、モニタのキャリブレーションをすることを発見して、やり始めたら、色と輝度のコントロールが作品づくりの質を大きく変えるということがわかってきました。そこから2年ほど、練習していくなかで、ポストプロセスの作業がどういうものなのか、わかってきました。

 アンセル・アダムズのゾーンシステムやモネなどの印象派絵画の光と色のとらえ方、ゴッホの色の補色関係や色相環の応用による作品づくりの意味がわかってくるようになりました。

 

 2010年頃までは主流であったフォトショップのレタッチという画像加工ではありません。現像という作業は、写真のネガづくりの作業の一部としてライトルームを使うのです。それが理解できてからは、RAW現像の作業を、撮影時点の設定に反映させることもできるようになりました。詳しくは説明しませんが、レタッチという発想とは全然ちがう現像の本質を発見した気がします。

 

 

ライトルームで写真作品づくりの手順を習う


  • 部分的に明るくしたい。
  • 色をきれいに調整したい。
  • 余計な電柱を消したい。


最初は、そういうレタッチの要素からRAW現像をはじめるひとが多いと思います。


アンセル・アダムズの写真術の教えを教科書にした3部作では、

  1. カメラ
  2. ネガ
  3. プリント

の3つの段階があり、現像は「ネガの作り込み」の部分に当たると思います。


しかし、これだけのことだと、フォトショップのレタッチと大差ないことになります。

実は、ライトルームは、撮影した画像データの保存からネガづくり、プリントまでの全体のワークフローを管理することができることに大きな意味があります。


「ライトルーム7つの手順」という私が紹介している基本手順がありますので、参照してください。



執筆つづく・・・