Aさんのデスクトップパソコン買い替え

実際の事例をもとに、まとめます。

 

かなり安く買えるようになったパソコンなので長く使える良い物を欲しい方には、参考になると思います。

 

 

パソコンを買い替えた経緯


 匿名Aさんのパソコンは、5年以上前に購入したものでした。


 当時はモニタと本体が入った型で10数万円ぐらいしたそうです。安い買い物ではありませんが、おそらくは一般家庭で使う普通の事務用パソコンでした。(当時は、写真などグラフィックス加工編集用だと20万円以上はしたと思います。)

 

 モニタ画面の中にコンピュータが内蔵されて、省スペースコンパクトなパソコンでした。モニタサイズは19インチなので写真も小さくしか表示できません。購入当時は大きい方だったと思います。


 Aさんは写真を10年近くやっておられ、ほとんどがRAW撮影で撮影している方です。アマチュアカメラマンですが、積極的に写真教室で勉強しているので、撮影技術は上級者のかたです。ほぼ毎週撮影をされています。

 

 その方と私が撮影をご一緒した時に、カメラのメモリーカードをパソコンに読み込み保存するのに、数時間から一晩かかるので何とかしたいという相談がありました。

(普通のパソコンだと新しい機種でもこういうことは多いでしょう)


 


これまでのパソコン

【診断結果】

 

パソコンの仕様を詳しくみると、

 

  • Windows VISTA 32bit
  • 処理装置のCPUはCORE 2DUOです。
  • メモリは2GB

 

 購入時期は2008年頃ですが、処理能力は2003年ぐらいレベル。2008年当時は一般向けの事務パソコンとして販売されていたものです。

 

 遅かった原因は3つ。

  1. 2.5インチサイズHDDに保存していたこと(今の規格の3.5インチ内蔵HDDよりも5倍ぐらい遅い)
  2. パソコン自体のデータ処理能力が低い12年程前のCPUだったこと(文字とかウェブ用)
  3. 遅いWindows VISTAだったこと(古いXPのほうが速いくらい)

 

  実際、RAWデータは、写真一枚あたり30MB近くあり、普通のパソコンでは処理が非常に遅くなり、「待ち時間」が発生します。

 

これでは明るさや色を調整する「現像」ができません。

 

 

なぜ遅かったのか


 【問題点】

 

  • 私も使っていたのですが、VISTAは欠陥のあるWindowsなので、遅い、使いにくいと不評です。CORE2というCPUは2003年頃のコンピューターの時代のものです。まだ、パソコンでは動画を見ない時代です。
    (→ CPUは 4コア、できれば8スレッドを)
  • メモリが2GBでは、ウェブを見てメールをするぐらいしかできません。
  • HDDが1個で小さいため、データは外付けHDDに何個にも分けて保存されていました。実は、この外付けHDDは小型の2.5インチで、とても遅くて割高なものです。通信する速度が5倍ほど遅いので、1時間でできることが5時間かかります。
    (→ HDDは内蔵型3.5インチがいい理由)
  • データは、複製をとらずにバックアップしてませんでした。保存ディスクが突然壊れると大切な写真がなくなる状態でした。※「なくなったら、あきらめる」といういさぎよいお方です(笑
  • HDDは、1年以内に壊れる事が結構あります。特に、外付けHDDを長時間、連続で書き込みなどをすると、高熱になり壊れやすいです。
    (→ 外付HDDをオススメしない理由)
    (→ データバックアップする)パソコンを起動して5分ぐらい待たないと使えません。(→ SSDにすれば超高速に)
  • 何をするにも、待ち時間が発生します。
    (→ メモリを増やして超高速に)
  • もう一点、気になるのが有料版ウイルス対策ソフトを使っていること。実は、「いいもの」は、あらゆるところにチェックをするので、処理が遅くなります。沢山のファイルを読み込むときには、一つづつセキュリティチェックをしているのかもしれません。
    (→ 無料で軽くて楽なウィルス対策ソフトAVG free)

 

これで快適パソコンに


【改善策】

 

最初は約10万円で、デスクトップパソコンを新品購入することをススメました。


次に、第二候補として、7万円台の中級機もありました。CPUを CORE i-5 などにして、SSDなしにすることで3万円ぐらいは安くできます。


最終的には、数年で買い換えるよりも、長く使える良いものが欲しいということになりました。(さすがは、5DMarkIIIを使っておられるだけあって本物志向ですね)


そこで、10年でも使える「写真家パソコン」の上級モデルを提案しました。

 

  • メモリ8GB
  • CPU i-7
  • SSD128GB(OSとソフト専用)
  • HDD3TB(写真データ専用)
  • HDD3TB(バックアップ専用)

 

 

  • 最終的には、13万円で、最速で保存ディスク3個、そのうちCドライブはSSDメモリにWindows7 64bit、メモリ8GBでつくりました。
  • 一年当たり1TBの撮影データということで、3TBにし、バックアップ専用のディスクも追加しました。
  • メモリーカードリーダーもスッキリと内蔵としました。
  • OSは、あえて、遅くて使いづらいVISTAの後継Widows 8を避けて、販売終了直後の在庫でWidows 7にしました。(まもなくWidows Xが出ますが、これは 7の後継です。)
  • ケースはミドルケースで、小型スッキリタイプ。

 

参考)


大手ブランドパソコンでは存在しない超高性能の処理能力のパソコンです。同じものを、大手ブランドパソコンで設計して販売したら、30万円ぐらいはします。

 

上記の「CORE2 DUO」は、CPUが2個入っていました。新しい方のCORE i-7 は、4個でしかも、仮想的に8個で処理します。



 

余談ですが、私の「写真家パソコン」は、一世代前の2年前のものです。

 クロックアップしてさらに全体の速度を1.3倍程高速に稼働出来るようにしています。これには、更にCPU i-7の「アンロックしたKモデル」とマザーボード(基板)が必要です。

 メモリは16GB。

 データは、SSD128GBx1個、3TBX4個、2TBx4個を内蔵しています。ケースは一番大きいサイズです。

 モニタは、EIZO 21インチx2台を縦と横で配置しています。

 

買い替えてよかったこと


【買い替えの効果】

  1. あと10年使っても、十分な性能の「超激速」パソコンを手に入れました。
  2. 写真家パソコンとしては最上位モデルのクラスです。
  3. データバックアップも万全です。
  4. Windowsを入れているのは「SSDメモリ128GB」なので、これまでウインドウズ起動で5分近くかかっていたのが、たった40秒程度で終わります。終了も、20秒以内でサクッと終了します。SSDメモリは、従来の遅いHDDにとって代わる超高速のメモリです。
  5. SSDにOSとソフトを入れ、写真データはHDDにするハイブリッド効果で超高速。2個が同時にデータ通信し処理できます。これにより、処理速度は大幅に改善します。
  6. CPUが最上位の高速処理型のI-7です。4コアで8スレッドで、つまり8台分のコンピューターが同時に処理できるものです。複数のソフトを同時に何個も動かしても、処理が停まりません。(ちなみに、i-5は2個か4個、i-3は2個です。)
  7. 内蔵のHDDは、USB3.0なので、データ通信速度が何倍にも高速化しました。32GBデータの読み込みも数時間かかっていたのが数十分以内で終わります。
  8. 3TBの大容量の内蔵HDDなので、あと5年ぐらいはデータに余裕があり、過去に撮影した写真データも全部一箇所で保存管理が可能です。
  9. データのバックアップは万全。3TBのバックアップ専用ディスクを追加したので、貴重なデータを高速でかつ、いつもバックアップができるようになりました。

 

 

ソフトで更に改善しました


【さらに写真家パソコン術の提案改善】

  1. モニタをEIZOにして、カラーマネジメントが完璧にしました。これで、色や明るさが厳密に判断できるようになります。
  2. バックアップは、超大容量のコピーではなく、追加した差分だけを選んで更新する「リアルシンク」というフリーソフトを使っています。32GBの写真でも、たったの2分ぐらいでバックアップします。
  3. パソコンが高性能になったので、現像ソフトのライトルームをいれて、待ち時間なしにサクサク動くようになりました。キャノンのDPPをつかっていたのを、優れた現像が可能なライトルームに切り替えるようオススメしています。
  4. ライトルームで、現像するときに、全体をくっきりさせたり、色味を調整したりすると、調整後5秒ぐらい待たないと変化しなかったのが、瞬間または0.5秒以内で効果が反映されます。いくらでも、写真の仕上げを調整できます。
  5. 高速処理できるので100枚の写真を連続して確認も楽々。毎秒3枚ぐらいでも画像をみることができます。これが、事務用パソコンだと、1枚みるのに2秒とかかかってしまいます。これでは、3600枚をちら見するだけで2時間もかかってしまいます。良い写真を選んで星マークをつけて、いらない写真を選んで削除するこの基本作業が快適になります。
  6. ウイルス対策ソフトは無料のAVGをいれました。費用は永久になしで使えます。2年程たつと、期限が来たのでもう一度入れなおしてくださいといってきます。でも、有料版にせずに、また無料版をインストールします。
  7. メールはGmailを新規登録して使ってもらいます。
    これで、メールソフトも不要になりました。前は、ウィンドウズメールを使っていたそうです。メールアドレスは、有料プロバイダのメールアドレスなので、契約をやめるとメールが使えなくなりますが、Gmailは永久に無料です。
  8. AdobeのIDを新規登録して、無料体験版のライトルームを設定しました。30日後には、クレジットカードでネット購入ができます。(→ 月額制のCCは選ばないこと)
  9. Gmailだと、スパムメール、迷惑メールが沢山来て困っていたということはもう解決です。Gmailでは、すべて迷惑メールフォルダに選別されて削除されます。

ステップアップの可能性も


【さらに未来の可能性】

 

  1. モニタ追加して2個に増設することも可能。
  2. EIZOモニタなら、縦位置と横位置の2枚のモニタ構成で。
  3. いずれ、メモリが安くなったら16GBに。
  4. HDDを、更に大容量に交換も可能。3年後には6TBが1万円(現在は3TBが1万円)になっているでしょう。